遊撃手から捕手 努力で着実進歩
エース桶川も信頼
一人前の「女房役」らしくなった。遊撃手から捕手に転向して9カ月余り。主将の矢崎が、富士東ナインが掲げる目標「ベスト4進出」の鍵を握る。昨夏のレギュラーが6人。いやが応でも周囲の期待は大きく、昨秋も県大会へあと一歩と迫る東部敗者復活4回戦まで進出した。その直後から扇の要を担うリーダーにとって、本当の勝負はこの夏。「3年にとってはあと少し。緊張感のある練習を心掛け、士気の高まる声を出すようにしています」と引き締まった表情で口にした。
主将の肩書きがついた昨秋から、1日の練習も休んだ事がなく、メニューに対してもフル稼働。努力の虫が最も刺激を受けたのが昨年11月だった。
元プロ野球選手による講習会でキャッチングや送球する際のステップなど、知識を吸収。それ以上に「(東部地区)周りの捕手を見て“このままじゃいけない”と思った」。この経験が大きかった。「落ち着いてプレーできるようになった」と古殿監督(41)。エース桶川も「最近二人の息が合っている。出るサインが自分の投げたい球と一致して楽しい」。2人の言葉に着実な進歩が表れている。(小澤 秀人)
◎諏訪部夏生、遠藤美帆マネ(1年)
礼儀正しく、お互いに声を掛け合えるところです。顧問や学校の先生、父母の方々へのあいさつをとてもさわやかにしています。そして、いいプレーだけではなく、仲間がミスをした時にはアドバイスをし合い、協力して頑張っています。 |